SEで給料が安くて上がらないと悩んでいるなら転職すべき?
同じSE(システムエンジニア)であっても、経験を重ねて順調にキャリアアップさせる人もいれば、全く上がらない給料と現状に不安を感じている人もいます。
ITエンジニア業界に関しては、昔から残業時間が曖昧であったり、朝早くに出勤して夜終電で帰る事が当たり前のいわゆる”ブラック企業”が多い事もあり、「給料が安くて上がらない・・・」と悩み、転職を考えている人も少なくないようです。
そこで今回は以下についてまとめてみました。
● SEの平均年収と労働時間は?
● SEで転職を考えるべきボーダーラインについて
● SEが転職するならどんな企業が良い?
上記をご覧頂く事で、今現在「給料が安くて全然上がらない・・・」と悩んでいるシステムエンジニアのあなたが”今後転職すべきか?”が見えてくるかもしれません。
仕事をしていて給料に不満を感じる事は良くありますが、今回の様に実際にネット上で調べるほど悩んでいるなら、これが転職を真剣に考えるきっかけかもしれませんね。
SEの平均年収と労働時間は?
今現在システムエンジニアとして働いていて”給料が安い”、”給料が上がらない”と感じている人でも、実際に周りと比べると平均的な事も良くあります。
そこでまずは、SE(システムエンジニア)の平均年収や労働時間など、企業規模別に見て行く事で、”本当に自分の給料は安いのか?”と言うのが分かるのではないかと思います。
企業規模によるSEの給与や労働時間の違い!
今回は厚生労働省が公開している平成26年賃金構造基本統計調査を元に、システムエンジニアの給与や労働時間を一覧で分かり易く表にしてみました。
企業規模ごとに表にしているので、あなたが今現在勤めている企業と同じ規模の一覧表を見ると、「自分の給料や労働時間は適正か?」と言うのがお分り頂けるかと思います。
企業規模10〜99人(中小企業etc)
平均年齢/平均勤続年数 |
月の実労働時間/月の残業時間etc |
月収/年間ボーナス |
平均年収 |
---|---|---|---|
38.3歳/9.2年 |
163時間/13時間 |
355,200円/571,900円 |
4,834,300円 |
企業規模100〜999人(中堅〜大手企業etc)
平均年齢/平均勤続年数 |
月の実労働時間/月の残業時間etc |
月収/年間ボーナス |
平均年収 |
---|---|---|---|
35.6歳/8.6年 |
156時間/23時間 |
372,300円/826,400円 |
5,294,000円 |
企業規模1000人以上(大手企業etc)
平均年齢/平均勤続年数 |
月の実労働時間/月の残業時間etc |
月収/年間ボーナス |
平均年収 |
---|---|---|---|
35.6歳/11.7年 |
151時間/26時間 |
391,400円/1,268,900円 |
5,965,700円 |
SEで転職を考えるべきボーダーラインについて
前項で紹介した企業規模ごとの給与や賞与、労働時間や勤続年数を見ると、「今後転職を真剣に考えるべきか?」と言うのが明確になるかと思います。
給料が安くて上がらない場合は転職を考えるべき?
転職を考えるべきボーダーラインとしては、前項で紹介したデータと比較して考えるのが一番です。
今現在勤めている会社で、同じぐらいの勤続年数に到達した時に、同程度の給与を今の会社で貰えるか?と言うのが一つのボーダーラインとなります。
会社の現状やこれからについて分からない場合は、周りにいる同じぐらいの勤続年数の上司や先輩が、前項の表と同じぐらいの給与をもらっているか?と言う点で比較すると分かり易いかと思います。
もし、周りを見渡したり、今後の会社の状況などを考えた時に、同じぐらいの給料アップが期待できないのであれば、将来の為に早めに転職する事を視野に入れた方が良いかもしれませんね。
SEが転職するならどんな企業が良い?
SE(システムエンジニア)が給料アップを考えた時に、どのような企業へ転職するのが良いでしょうか?こちらについてももう一度まとめてみたいと思います。
給料が安くて上がらないと悩むSEの転職成功への道
中堅企業をまずは狙う!
企業規模ごとの給与状況を見ると、
● 10〜99人(中小企業)・・・年収483万4300円
● 100〜999人(中堅企業)・・・年収529万4千円
● 1000人以上(大企業)・・・年収596万5700円
と言う形で、企業規模ごとに年収で約40〜100万円程の差が出ている事が分かります。
もし今現在勤めている会社の給料が、中小企業のSEの平均年収である483万4300円を越えていないのであれば、今よりも給与の良い所への転職を考える方が良いかと思います。
ですが、将来的に1000人以上の大企業への転職を考えるなら、100〜999人程の中堅企業でプロジェクトマネージャーを経験する方が、その後ステップアップしやすいので、今現在既に中小企業の平均年収である483万4300円を超えているなら、100〜999人程の中堅企業で経験を積む事を視野にいれたい所です。
将来的には大企業も視野に!
元々PG(プログラマ)やSE(システムエンジニア)として業界に入ったと言う人でも、数回のキャリアアップ転職を図り、今現在高収入を得ていると言う人はたくさんいます。
特に年収800〜1000万円を超えている元SE(システムエンジニア)は、
● 中堅企業のプロジェクトマネージャー⇒大企業へと転職
● 中堅企業で経験を積む⇒独立してフリーランスへ
● 独立系中小企業で専門スキルを磨く⇒外資系IT企業へと転職
と言う様に、前職の経験を活かして転職する事で、年収アップに成功しています。
上記の中で一番現実的なキャリアプランとしては大企業への転職で、IT業界内で高収入を得ようとすると大企業への転職が一番だと言われています。
そう考えると将来的には大企業への更なる転職も視野に入れて、次の転職先は選びたい所です。
ブラック企業に転職してしまわない為には?
ただでさえ残業が多いSE(システムエンジニア)と言う仕事、更に”給料が安くて全く上がらない”と言う場合は「早く会社を辞めたい」と毎日の様に考えてしまうかもしれません。
しかし、給料アップやキャリアアップの為に転職したのに、入った企業が”ブラック企業”であれば、また退職するしかなくなってしまうので焦って転職するのはオススメ出来ません。
そうならない為にも、まずは企業の将来性や内部情報にも詳しい≪転職エージェント≫に相談し、あなた自身の”今現在のスキルや知識で転職しても成功するか?”と言うのを客観的に判断してもらう必要があります。
SEで給料が安い上に上がらないと悩んでいる人にとっては、毎日の業務や残業も苦痛でしかないかもしれません。
しかし焦って転職してしまうと失敗する可能性もあるので、まずは自分自身の現状をもう一度整理し、今後のキャリアプランについてしっかりと考えた上で転職を検討してくださいね。