ITエンジニア業界の転職回数まとめ!
ITエンジニア業界の場合、残業が当たり前のいわゆるブラック企業が多いと言われている事もあり、働きながら将来的な転職を考えている人も少なくないようです。
ただ、”経営状態悪化”や”劣悪な勤務環境”により転職を考える人は多い物の、あまり転職を繰り返していると転職回数が周りより多くなり、いずれは転職出来なくなってしまう可能性もあります。
そんな事から以下の様な不安を感じている人もいます。もしかするとあなたも同じような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか?
● 「IT業界で働いて既に4社目・・・今から更に転職を考えていますが難しいですか?」
● 「ITエンジニア業界内で転職を考えているんですが、転職回数って何回ぐらいで不利になる?」
● 「転職回数が多くても相談に乗ってもらえるIT系のエージェントってありますか?」
● 「30代後半で転職回数も多いのですが、大手IT企業への転職は可能でしょうか?」
IT業界は専門職と言う事もあり、スキルや知識はどんどん向上するものの、それに見合った昇給や給料アップが見込める所が少ないのも現状です。
そう考えると、多少転職回数が多くても”知識が豊富”だとポジティブに取ってもらえる事もありそうですが、実際はどうなのでしょうか?今回はそんな≪IT業界の転職回数≫に関してまとめてみました。
ITエンジニア業界の転職回数に関する疑問と回答まとめ!
一般企業と比べると、ITエンジニア業界は多少転職回数が多くても、ある程度採用側からも理解してもらえそうなイメージがありますが、実際の所はどうでしょうか?
ITエンジニアの転職回数に関する疑問と回答をまとめてみました。
ITエンジニアの転職で多いと感じる回数は?
一般的に転職回数が3回以上であったり、勤続年数が短いと「またすぐ辞めるのではないか?」と思われてしまいそうですが、IT関連企業の場合はどうでしょうか?
マイナビエージェントを運営するマイナビが以前にリリースした記事の中に『人事担当者は転職回数の多い求職者をどう見ているのか?』と言う題で、IT業界大手である”GMOインターネット株式会社”の人事担当にインタビューした回答が掲載されていました。
これによると・・・
20代は3回、30代は5回以上で多いと感じる
と言う内容が書かれていました。
そう考えると、もちろん全ての企業に当てはまる事ではありませんが、IT業界で転職を考えた時には、20代であれば3回以内、30代であれば4回までの転職回数は、それほど多いと言ういイメージは持たれないと言う風に取る事も出来ます。
不利になる転職回数は何回ぐらい?
前項で、平均的な年齢に対しての転職回数の目安を紹介させて頂きましたが、では実際に転職の際に不利になる回数で考えると、20代で3回、30代で5回以上は不利になるのでしょうか?
こちらに関して現実的な所を見ると、転職回数に関してはやはり”多ければ多いほど不利になる”と言うのは基本的に考えておかなければなりません。
長く1社に勤めたと言う実績があれば、特にITエンジニア業界の場合、
● 専門的な分野に長けている
● プロジェクトの最初から最後までを経験している
● 後輩に指示を出したり指導するなどのマネージメント能力もある
● 忍耐力がある
など、様々な面で採用側はプラスに取ってくれます。
そう考えても、転職の回数はやはり少ないに越したことは有りませんし、給料アップやキャリアアップを考えるなら、一つの会社で最低でも3年、出来れば5年以上の経験を積んだ方が、転職の際にも有利に働く事は間違いありません。
転職するのに最適な年齢と回数は?
尚、転職するのに最適な年齢と回数の目安としては、転職サイトdodaが『ホンネの転職白書』で掲載していた記事が参考になるので、こちらのデータを更に分かり易くまとめてみました。
こちらは実際に転職した人に聞いた、転職の回数と転職で成功したと感じる人の割合です。
転職の回数 |
転職で成功したと感じる割合 ※29歳以下 |
転職で成功したと感じる割合 ※30〜34歳 |
---|---|---|
始めて |
70%以上 |
38%以上 |
2回目 |
20%以上 |
30%以上 |
3回目 |
5%以上 |
15%以上 |
4回目以上 |
3%以下 |
5%以上 |
上記を見ると、29歳以下であれば、やはり始めての転職が圧倒的に成功しやすいと言えますし、逆に20代で既に2回以上の転職回数の場合、20%以下は転職に失敗していると言う事です。
興味深いのが30歳以上で、転職回数が始めての場合も2回目の場合も、あまり転職成功者の割合に差がありませんので、30歳を超えて2回目の転職は一般的だと捉える事が出来ます。
3回目ともなると転職成功の可能性が半分程の割合になっていますが、人によって”転職が成功だったか?失敗だったか?”の基準や価値観も違ってきますので、あくまで参考程度にしておいてくださいね。
転職回数が多くてもキャリアアップを成功させるポイント!
ITエンジニア業界の転職回数に関しての理解を深めて頂いた所で、最後に”転職回数が多い場合でも転職を成功させるポイント”についてまとめてみましたので、こちらもご参考頂ければと思います。
転職回数が多いITエンジニアのキャリアップ転職3つのポイント
Point1.退職したポジティブな理由をアピールする!
実際の退職理由としては、
● 人間関係に疲れた・・・
● 給料が中々上がらない・・・
● 残業が多く、手当が安い・・・
● ボーナスが少ない・・・
等のネガティブな理由が多いですが、これらは基本的に転職の際には言う必要はありません。
面接時には必ず退職した理由や、志望動機を聞かれますが、そこでしっかりとポジティブなイメージを持ってもらえるような明確な理由を考えておき、しっかりとその退職理由や志望動機をアピールすると言うのは、転職を成功させる為には欠かせないポイントとなります。
特に転職回数が多いのであれば、
● 「幅広いスキルや技術を習得したかった」
● 「将来のキャリアアップの為に、他の分野も勉強したかった」
● 「トレンドになりつつある技術に携われる企業に行きたかった」
などをしっかりとアピール出来なければ、書類選考にやっと通ったのに、面接で落とされてしまう事にもなりかねないので注意が必要です。
Point2.自分の経験や得たスキルをうまくアピールする!
転職回数が多少多くても、面接時に企業が欲しくなる人材とはどんな人でしょうか?
こちらに関しては、しっかりと今まで仕事で経験してきた事や学んだスキルを説明出来、尚且つその技術をどのように次の企業に活かせるか?と言う所までハッキリと自分の言葉でアピール出来る人です。
ITエンジニア業界では、スキルや知識ももちろん必要ですが、環境に適応する能力や、プロジェクトのメンバーや上司、クライアントなどともしっかりとコミュニケーションを取れる事が重要になります。
こう言った事から、自分の言葉でしっかりと自分をアピール出来る人と言うのは、転職回数が多少多くても企業が欲しくなる人材だと言う事です。
Point3.今後のキャリアプランを明確に伝える!
転職の際に志望動機はしっかりと言えても、自分自身が今後どのようなキャリアプランを考えているか?と言う所までしっかりと説明出来る人は中々いません。
自分が持っている知識やスキルを新しい企業に還元する為には、今後どのような仕事をしたいか?どのような所を目標にして仕事に取り組むか?と言う所まで伝える必要があります。
ここまでのポイントを整理しても、”いかに自分自身を客観的に捉えられているか?”と言うのは重要になるので、是非転職前には≪自分自身の棚卸し≫をされる事をオススメします。
ITエンジニア業界の転職回数に関して今回はまとめてみましたがいかがだったでしょうか?「多少回数が多くても転職出来る!」とポジティブに受け止める事が出来た人もいれば、「自分は転職回数が多いからやっぱり転職は難しいかも・・・」と少し肩を落とした人もいるかもしれません。
もし、ある程度転職回数が多く、更に上記で紹介した様に自分自身をしっかりとアピール出来ないと言う人は、IT関連に特化した転職エージェントを利用し、キャリアアドバイザーなどにまずは相談される事をオススメします。