IT業界の転職、給料アップの方法!周りの年収の平均は?
最初はやりがいを持って始めたIT関連の仕事・・・、それでも働き出して数年が経つのに基本給料がほとんど上がらずに転職を考える人も少なくありません。
特にIT業界に関しては、下請けの企業と大手企業によって、給与体系や年収アップ率などが大きく変わる為、給与面で不満を持っている人も多いようです。特に多い悩みとしては・・・
● 「自分の給料って周りと比べて安い方?高い方?」
● 「IT業界の年齢別の平均年収などを知って自分と比較したい・・・」
● 「IT関連の会社で平均年収より低い場合、転職すべき?昇給を期待すべき?」
● 「IT業界で給料アップ転職を成功させるコツとかポイントってある?」
等が多いようです。もしかするとあなたも自分の給与状況に不安を持って当記事をご覧頂いているのかもしれませんね。
そこで今回は≪IT業界の給料と転職について≫をまとめてみました。もし、「今の会社で働いても今後年収アップを期待出来ない・・・」と将来について不安を感じているなら、是非当記事をご覧頂き、このタイミングで真剣に転職を考えてみても良いかもしれませんね。
IT業界の給与状況や平均年収は?
転職して給料アップを実現させたいと漠然と考えていても、「実際に自分の給料は周りより安いのか?それとも高いのか?」と言う点を把握しておかなければ、給料アップ転職を成功させるのは難しいかもしれません。
そこで今回は、IT業界の給与状況や年収などに関して調査しましたので、今現在のIT業界の動向や平均年収などをまずは把握してみてください。
IT業界の給与状況と平均年収は?
今回IT業界の給与状況を調査する為に、転職サイトdodaの『平均年収/生涯賃金データ 2014 職種別』を参考にしてみました。
こちらを見ると、年齢や経験年数、職種によって大きく異なるものの、技術系(IT/通信)業界の平均年収は、下記の通り488万円となっています。
営業系や管理系、事務系などの一般職など他10業種と比較してもIT業界の平均年収は3位と悪くありません。
尚、全体の業種の平均は下記の通り442万円となっているので、全体よりもIT業界の方が、平均年収が46万円も高い事になります。
尚、更に詳しいIT業界の平均年収を見ると、職種によって下記の様な給料の差が出ているようです。
ITエンジニア業界の職種 |
平均年収 |
---|---|
ITコンサルタント |
633万円 |
プロジェクトマネージャー |
619万円 |
研究開発 |
580万円 |
社内SE |
549万円 |
サーバーエンジニア |
485万円 |
ネットワークエンジニア |
464万円 |
SE・プログラマ |
448万円 |
ヘルプデスク |
421万円 |
テクニカルサポート |
420万円 |
上記を確認すると、あなたの給料がIT業界の平均年収と比較して安いか?高いか?が把握できるのではないでしょうか。
もし、自分の職種と平均年収を比較して極端に低い場合は、出来るだけ早めに転職するべきかもしれません。
大手IT業界の年収、給料が一番良いのは?
IT業界の平均年収を知っても、上場している様な大手企業と、下請けの企業とでは給料に大きな差があります。
では業界内で大手と呼ばれる企業は、どれぐらいの平均年収で、どの企業が一番給料が良いのか?も見て行きましょう。
※こちらのデータは『年収プロ 【 転職・就職先の平均年収は? 】』を参考にデータを作成しました。
ITエンジニア・WEB業界の大手企業 |
平均年収 |
---|---|
NTTデータ |
793万円 |
グリー(GREE) |
751万円 |
ディーエヌエー(DNA) |
728万円 |
楽天 |
681万円 |
NEC |
671万円 |
サイバーエージェント |
648万円 |
ヤフー |
621万円 |
ミクシィ(mixi) |
616万円 |
GMOインターネット |
455万円 |
やはり大手企業の場合は、IT業界の中でも高水準の平均年収となっているようです。
ITエンジニア・通信業界、企業の年収が分かるサイト
ITエンジニア業界の転職で給料アップを成功させるには?
IT業界の給与状況を把握して頂く事で、更に給料アップ転職への意欲が湧いた人もいるのではないかと思います。そこで、ここまでの内容を元に、ITエンジニア業界で給料アップ転職を成功させるポイントをまとめてみましたので、
IT業界で給料アップ転職を成功させる3つの方法!
1.IT業界内での自分のポジション(給料)を把握する
まずはここまで紹介させて頂いたデータを参考に、自分自身の給料が業界内でどの位置にあるのか?をしっかりと把握する必要があります。
中には、「平均年収なんて当てにならない・・・」と現実から目をそらして、自分が安い給料で働いている現状を考えたくないと言う人もいるかもしれません。
しかし、周りの平均年収や、大手企業の年収を知る事で、今後目指すべき方向性やキャリアなどが見えてきますし、自分自身を高めるモチベーションにもなるので、しっかりと現実を受け入れて、自分自身のポジションを把握しておきましょう。
2.自分の市場価値を高める
今すぐに年収アップや給料アップは難しいかもしれませんが、中長期的に見て給料アップを成功させるには、自分自身の市場価値を高める必要があります。
武藤祐一郎著の『スゴ腕のITエンジニアになる』に書かれていた中に、IT業界で採用される人材の条件として
● クリティカルシンキング・・・間違えた議論を避け、論理的に考える
● クリエイティブシンキング・・・創造的に考える
の両方を備えた”地頭力(じあたまりょく)”が必要であると書かれています。
上記の点を仕事内容に置き換えると、問題を論理的に解決する力であったり、自分の考えを人に分かり易く説明する力であったりも今後は身につける必要があると言う事です。
顧客が求めるITによる課題解決は決められた答えが基本的にはありません。自分自身の市場価値を高める為にも、専門的な知識のみではなく、こういった根本的に問題を解決出来る能力を今後は身につけたい所です。
3.年収の高い会社へ転職する
年収アップ転職を成功させる根本的な方法としては、やはり前項で紹介させて頂いた様な、”年収レンジの高い企業”へ転職するしかありません。
給料アップを考えて転職先を探したものの、結局今いる会社と同じような規模の所へ入ってしまえば、例えば求められる技術が高くなったとしても給料は上がりません。
更に詳しく説明すると、”自分の能力を最大限活かせる様な年収の高い企業”へ転職する事が、今後給料アップ転職を成功させる秘訣と言えます。
そう考えるとやはり、業界の市場価値をある程度分かった転職コンサルタントやエージェントが、あなた自身を客観的に判断した上で転職先を紹介してくれる≪転職エージェント≫などは、積極的に利用したい所です。
IT業界で給料アップ転職を成功させるには、自分の給料が安いのか?高いのか?をしっかりと把握した上で、今後のキャリアプランについても考える必要があります。
今の会社のままで能力を伸ばせば給料(年収)も上がるのであれば問題ありませんが、そうでなければ”年収レンジの高い企業”への転職を前向きに考える方が、近い将来給料アップ転職を成功させるには良いかもしれませんね。