給料の未払いがある場合は注意!【※相談や転職すべき!?】
残念なことに、残業代の未払いや残業代が全額支給されないというケースが多々あるのが現状ですが、それ以上に問題と言えるのが「給料の未払い」です。
給料の未払いは働く人の生活に直接関わる問題ですから、なんとかしなければいけません。
そこでここでは、給料の未払いに心当たりのある方に向けて以下の様なコンテンツをお届けします。
● 給料の未払いの基礎知識
● 給料の未払い問題の相談先
● 給料の未払いを解決するための証拠集め
● 給料の未払いと転職
給料の未払いをうやむやにしないためにも、こうした情報から知識を得ていくことが大切になります。
給料未払いはなぜ起こる?賃金支払の5原則って?
ここでは、給料未払いが起こってしまう原因やこれから給料未払いの問題解決をしていこうというときに役立つであろう基礎知識について紹介していきます。
給料未払いには法的にどういった問題があるのかわからないという方は是非参考になさってください。
給料未払いの原因
給料未払いが起こり得る原因としては「経営不振」が挙げられます。
業績や資金繰りの悪化により、従業員たちに給料を支払う余裕がないという理由から、給与の支払いが遅れるといったトラブルがあります。
また、ワンマン経営の零細企業にありがちなのは「ひと月くらい給料の支給額が少なくてもどうってことないだろう」というような、給料の支払いに対する甘い考えです。
こういった場合、業績があまり深刻でなくても給料未払いが頻発するなどの事態も考えられるため、経営不振が原因であるよりもある意味やっかいかもしれません。
「経営不振だか給料が払えない」は通用しない
愛社精神にあふれたお優しい方であれば、「経営不振が深刻なら仕方がない」と給料未払いを受け入れてしまうかもしれません。
しかし給料未払いには「通貨払いの原則」「通貨払いの原則」「通貨払いの原則」「通貨払いの原則」「通貨払いの原則」という「賃金支払の5原則」というものがあり、経営不振などの会社都合のみでの給料未払いや支払いの遅れは認められません。
会社によっては就業規則に賃金カットについての記載がある場合もありますが、それでも会社の都合だけで賃金カットをすることはできません。
給料未払いの問題を解決したい!どこに相談すればいい?
給料未払いの問題で悩んでいるのであれば、なるべく早めに相談するべきです。
なぜなら給料に関する請求権は、それを行使しないまま2年間が過ぎればそれで消滅してしまうからです。
だからこそ、できるだけ早く相談先を見つけることが大切です。
法テラスを利用してみる
日本司法支援生活センター「法テラス」では、賃金に関する相談も受け付けています。
法テラスのサポートダイヤルは「0570-078374」です。
この電話は利用料0円ですが、通話料は全国一律3分8.5円かかります。
受付時間は、平日9:00〜21:00、土曜日9:00〜17:00となっています。
また法テラスでは、メールでの問い合わせも受け付けています。
メールでの問い合わせは24時間年中無休受け付けていますので、特にお急ぎでなければこちらも有効に活用するといいのではないでしょうか。
給料未払いの問題解決には証拠の確保が必要
会社に対して未払い分の給料を請求するにあたっては、その裏付けとなる証拠の確保が必要になります。
その証拠資料としては給与明細や給与規定などが挙げられます。
また同時に残業代未払いの請求をしようという場合には、同様にその証拠の確保が必要です。
この場合、証拠としてはタイムカードや業務記録などが該当します。
ちなみにですが、こうした請求は自分ひとりでも行なうことができます。
ただ内容証明郵便を送付するなどしても、一向に給料が支払われる見込みがないようなら、裁判へと持ち込むことになります。
しかしながら実際に裁判が現実味を帯びてくると、会社側も折れて示談を提案してくることがほとんどですので、裁判までいくケースはあまりないと言えます。
給料未払いを起こすような会社からは転職するのがベスト?
未払い分の給料を請求する際には、すでに退職した会社に対して行なうことが多いですが、中には給料未払いがあったとしても転職すべきかどうか迷うケースもあります。
その場合、どのような身の振り方をするのが理想的なのでしょうか。
一概に「転職すべき」とは言えないけれど…
給料未払いを起こすような会社に対しては不信感が募りますので、ほとんどの場合そういった会社にはもういたくないと思い転職を決めるものです。
またそのような会社は、今後給料未払いの常習化が問題になる可能性がありますから、そうなると従業員としては安心して働き続けることができなくなります。
ですから基本的には転職をすることをオススメしますが、中にはその会社や経営者、仕事に対して大きな愛着があり、「辞めたくない」と思う方もいます。
そういった強い思いがあるのであれば、その自分の気持ちを優先させても構いません。
しかしもう一度給料未払いがあるようなら、やはり見切りをつけたほうが自分のためになるはずです。
前を向いて転職活動をしよう
給料未払いという大きな問題に巻き込まれると、心身ともに大きなダメージを受けることがあります。
そうなると、なかなかすぐには転職活動ができないかもしれません。
そういったときには、少し落ち着くのを待って転職活動を行ってみてはいかがでしょうか。
また、転職サイトに登録だけしておいて、気が向いたときに検索だけしてみるというような活動の仕方なら精神力や体力をあまり消耗しませんから、積極的な転職活動はまだ難しいけれど何か活動はしておきたいというときには、そのような活動の仕方もオススメです。
今回は、給料未払いの基礎知識や対処法などを紹介してきました。
こうした問題は、誰もが巻き込まれる可能性のあるものなので、他人事だと思わずに理解を示すことも重要です。