社内SEで残業が少ない企業の見分け方!残業なし求人はある?
ITエンジニア業界内で”社内SE”と言うと、「残業が少ない」、「納期に焦る事がない」と言う良いイメージがありますが、実際の所どうなのでしょうか?
実は社内SEとして働いている人の業務内容や就業形態は企業によって様々で、”好条件・高待遇”で働いている人もいれば、残業が多い上に劣悪な就業環境に悩まされている人もいるようです。
そこで今回は以下についてまとめてみました。
● 社内SEの月の平均残業時間と手当相場
● 残業が少ない企業の見分け方は?
● 残業が少ない社内SE求人の検索方法まとめ
もし今現在SEとして働いていて「毎日残業が多くてウンザリしている」と言う場合や、「残業が少ないと噂の社内SEに興味がある」と言う事なら、是非最後までチェックして頂き、今後の転職の際の参考にしてもらえればと思います。
社内SEの月の平均残業時間と手当相場!
では実際に社内SEは残業が少ないのか?またどれぐらいの残業手当を貰っているのか?と言う点を紹介させて頂きます。
社内SEの残業状況まとめ!
システムエンジニアの残業事情
社内SEに限ったデータではありませんが、基本的に平均残業時間の推移としては、
年代 |
平均残業時間 |
---|---|
2007年 |
24.1時間 |
2008年 |
23.9時間 |
2009年 |
21.7時間 |
2010年 |
25.1時間 |
2011年 |
27.9時間 |
2012年 |
28.6時間 |
上記の様になっています。
最近のデータは拾う事が出来なかったので、2017年現在から考えると少し前のデータとなりますが、上記データを参考にすると、今現在も月平均30時間前後を推移していると考えられます。
ちなみに≪システム系−SE/プログラマ≫の残業時間は29時間で、職種全体とほぼ同じ平均残業時間となります。転職する際には、この月平均30時間と言うのが残業時間の一つの目安となります。
社内SEの残業手当の状況は?
リクルートが運営する≪Tech総研 エンジニア応援サイト≫の『エンジニア残業代の実態調査』によると、エンジニアの月額残業代平均は約6万円となっています。
また、残業手当はしっかりと支給されているか?と言う問いに対しては・・・
● 全て支給されている・・・57%
● 残業代相当分が固定額支給・・・12%
● 残業代に上限がある・・・15%
● 残業代なし・・・16%
と言う結果となっていました。
今の残業時間と給与は?
社内SEとして働いていて、今現在の月の平均残業時間はどれぐらいでしょうか?またどれぐらい手当を貰えているでしょうか?
今現在の職場の残業時間や手当に不満を持っている場合は、今回紹介したデータと比較してみても良いかも知れません。
● 月の平均残業時間は30時間以内か?
● 残業代はキッチリと貰えているか?
● 残業手当は残業代に相当する正当な額を貰えているか?
もし上記全てに当てはまらない様であれば、一般的に見てかなり”ブラック企業”と言えるので、今すぐにでも転職に向けて情報を集めるべきです。
残業が少ない企業の見分け方は?
今後社内SEとして働くにしても、やはり良い会社で良い就業条件で働きたいと言うのは誰しも思うのではないかと思います。
そこで、今後転職する事を考えた時、”どのような企業が残業が少ないか?”を見分ける必要があるので、こちらについてご紹介させて頂きます。
残業が少ない企業3つの見分け方!
1.大手企業の社内SE
やはり大手企業であれば基本的に残業はそれほど多くありませんし、残業をしたとしてもキッチリとその分の手当ては支払われます。
『ノー残業デー』を定めている所もあれば、10:30〜16:30をコアタイムとした『フレックスタイム制』を定めている所もあります。
もしある程度SEとしての経験を積んで、更にキャリアアップも図りながら就業環境も良い所への転職を考えるなら、上場している様な大手企業への転職を優先的に考える方が良いかと思います。
2.老舗中堅企業の社内SE
大手企業ばかりが残業が多いと言う訳ではなく、ITバブルの時代からしっかりと実力で生き残っている様な老舗中堅企業であれば、残業に関しても少ない傾向にあります。
こういった企業を見抜くポイントとしては、いつ頃に設立されたか?と言う点を見ながら、しっかりと転職エージェントなどに企業の情報を聞いてみる事も大事です。
ただ老舗中堅企業に関しては、社内SEの募集枠が少ないので、普通に求人を探しても中々見つからない可能性はあります。
3.業績が安定している1次請けの企業
基本的にIT企業は、案件が1次請けから2次請け、2次請けから3次請けの会社へと、どんどん振られて行くのが特徴です。
たくさんの会社が関わると、少しの問題点が2次請け3次請けの会社を通す事で更に複雑な問題点へと変わり、下請けになればなるほど納期までの時間がどんどんなくなって行きます。
その為、2次請け3次請けの会社はどうしても残業をしなければならない環境になるので、基本的に業績の安定した1次請けの企業であれば、社内SEに限らず残業は少ない傾向にあります。
残業が少ない社内SE求人の検索方法まとめ
前項で残業が少ない企業の見分け方を紹介させて頂きましたが、実際に求人票や業績に良い事が書いてあっても、”入社してみると残業ばかりだった”と言うケースもあります。
そこで実際にどのようにして求人を探せば”残業の少ない社内SE求人”を探せるのでしょうか?優良転職エージェントを利用して検索してみてみました。
残業が少ない社内SE求人の検索方法
残業が少ない社内SEの求人はあるのか?今回は転職エージェント大手の≪マイナビエージェント×IT≫で実際に検索してみました。
上記の条件で検索してみましたが、2015年8月時点では
上記の条件にマッチする公開求人情報はありませんでした。
と言う結果が表示されてしまいました。
社内SEに関してはただでさえ採用枠が少ない上に、社内SEを希望する人も多いので、小まめに情報を集めて転職エージェントに紹介してもらわなければ、中々個人で求人を探すのは難しいかもしれません。
社内SEで残業が少ない企業を探そうと思うと、中々個人では見つからないと言う事がわかりました。
もし今後残業の少ない企業に優先して転職を考えたいと言う事なら、社内SEに絞り込むのを辞めるか、あるいは今回紹介した様な大手企業や安定した1次請けの企業の社内SEを狙うしかありません。
こういった企業の社内SEの募集はすぐに応募が殺到してしまう事もあり、基本的に”非公開求人”である事がほとんどなので、≪マイナビエージェント×IT≫の様な、優良転職エージェントを利用する方が良いかと思います。