30代男女の再就職と転職! 後半は難しい?未経験業種への挑戦は?
「35歳転職限界説」は崩壊しつつあるといわれてはいるものの、それでもやはり30代を迎えての再就職はいろいろと思うところがありますよね。
また30代での再就職に向けては、以下の様な疑問が出てくることもあるのではないでしょうか。
● 「30代後半だと、やっぱり再就職は厳しいだろうか?」
● 「30代での再就職、未経験の職種への転職は難しい?」
● 「30代の再就職、男女ではそれぞれ難易度は変わってくる?」
そこで今回は、こうした疑問を解消していただける情報をまとめていきます。
気になった方は是非チェックしてみてくださいね。
30代の再就職と転職、性別や前半後半で有利不利はある?
再就職や転職は誰にとっても大きなチャレンジですが、20代と30代では、やはり後者のほうがチャレンジに向かう上での不安要素が大きくなる傾向にあります。
実際のところ、30代での再就職は厳しいものなのでしょうか?
30代前半の転職は、有利?それとも不利?
にわかに囁かれ続けている「35歳転職限界説」の影響もあるのか、30代前半での再就職は以下のように「不利だと思わない」と答える人が多いようです。
30代前半の転職は不利?
- 不利だと思う…57.5%
- 不利だと思わない…40.0%
- 有利だと思う…2.5%
※30代前半の転職希望者528名、同転職経験者137名がアンケートに協力。
≪出典:リクナビNEXT≫
アンケートに協力した再就職経験者は、
- 企業側が30代の採用に前向きであるという印象を受けた。
- 年齢に合ったキャリアがあれば、全然不利ではないと思う。
- 面接で「20代だったらなぁ」などと言われることが多かったので、不利だと思う。
といった意見を述べていました。
30代後半の転職は、やっぱり厳しい?
30代前半であっても年齢が壁になることがあることを考えると、30代後半での再就職は厳しいものになるといえます。
ただ冒頭にもあったように近年は「35歳転職限界説は昔の話!」という風潮も強まりつつありますので、ミドル層を積極的に採用している企業を中心にエントリーを重ねていくことで結果を出しやすくなるのではないでしょうか。
dodaが公表している「転職成功者の人数の伸長率」では、2012年下半期〜2017年下半期までの35〜39歳の伸長率は「3.0倍」という結果になっていました。
しかし興味深いのが、40歳以上の伸長率が「7.2倍」と非常に大きいことです。
これは2012年下半期時点では40歳以上の転職成功者がかなり少ないことも関係していますが、ミドル層の転職希望者を受け入れるような市場が形成されていない限りこうした伸長率は出てきませんので、今の時代は30代後半からの再就職は決して非現実的とはいえません。
30代で未経験職種や業界への挑戦は無謀?
ご覧のように、30代での再就職は以前に比べると実現しやすくなっています。
ですが、企業は30代の転職希望者に「即戦力」を求めています。
ですから、たとえ30代前半であっても未経験の職種や業界への転職は厳しくなるといえます。
ただ、そういった転職が全く不可能ということはないので、自分がどうしてもやりたい職種や働きたいと思える業界が新たに見つかれば、その夢の実現のために活動を進めるのは悪いことではありません。
また、以下の様な職種未経験者歓迎の求人が多い業界であれば、30代であってもチャンスを見つけやすいかもしれません。
※上記は2017年11月7日付けのデータによるもの。
≪出典:マイナビ転職≫
30代の男性と女性、再就職でありがちな問題点と対処法
30代男性の再就職
未経験分野への転職だと年収ダウンは必須
30代になりますと未経験分野への転職は厳しくなりますが、それでも自分のやりたいことを追い求めるためにそういった転職を実現させたいと考える人もいます。
ただ、もしそれを実現させたとしても年収ダウンは必須といえます。
30代になり家庭を持っている場合、奥さまを納得させないとそのような転職活動をすることは難しくなります。
奥さまも正社員として働いている場合も、やはり相談の場を設ける必要があるでしょう。
「最後の転職」として臨む必要がある
30代で再就職をした場合は、それが最後の就職になるケースが多いです。これは、男女ともに共通していることです。
「これが最後」と思うと、やはり精神的なプレッシャーも大きくなりやすいですので、そこに惑わされることなく、自己分析を徹底して納得のいく職場選びをしていくことが大切です。
30代女性の再就職
未経験分野への再就職は、やはり厳しい
30代ですと、やはり男女問わず未経験分野への再就職はかなり難易度が上がります。
再就職活動が長期化すると経済的な面での不安が大きくなるので、そことどう折り合いをつけていくかということも求められます。
子育て中だと正社員へのハードルは高くなる傾向に
以前の職場は産休・育休があってないようなものだった、といった理由からそこで退職をして、産後に再就職を考えるケースも少なくありません。
しかし、そういった場合は正社員としての再就職はハードルが高くなるといえます。
パートなどの非正規雇用であれば求人数が多いこともありますので、比較的簡単に仕事を見つけることができます。
また正社員、パートなどの雇用形態に関わらず、面接では周囲からの子育てのサポート状況などについて聞かれる場合があります。
サポートが少なく、「頻繁に欠勤がありそうだ」と思われるとそれが原因で落とされる可能性もあります。
もしそれが続いたら、周囲と相談しながら今の状況を変えることから始めるといいのではないでしょうか。
さて今回は、30代の再就職について掘り下げた内容をお届けしてきました。
ご覧のように、20代に比べると年齢面がネックになるリスクが出てきますが、最近はミドル層の中途採用も活発化している傾向にあります。
これは、30代での再就職を考えている男性女性にとって朗報といえますね。