ITエンジニア業界の転職、残業なしの求人ってあるの!?
ITエンジニア業界においては、休日はしっかりと取れても、通常業務内は時間が読めず、遅くまで残業をしなければならない事も頻繁にあります。
職種は様々ありますが、IT業界の場合は”残業のない会社”と言うのは基本的に少なく、プライベートの時間を思う様に作れずに悩んでいる人も少なくありません。
そんな事もあって、ITエンジニアとして働きながら残業に対して以下の様に悩んでいる人も多いようです。
● 「今の会社は残業が多い・・・、IT業界で残業がない求人ってないの!?」
● 「残業が多いのは我慢できますが、残業代が出ない事も多いので転職を考えています。」
● 「IT業界内で転職を考えているのですが、残業の少ない職種ってありますか?」
● 「転職の際に残業の少ない企業の見分け方とかってありますか?」
もしかするとあなたも今現在の職場の残業の多さにウンザリし、当記事をご覧頂いているのかもしれませんね。
そこで今回は≪ITエンジニア業界の転職と残業≫についてまとめてみました。残業なしの求人はあるのか?残業代が出ない場合はどうすべきか?などを分かり易く解説していきますので、興味があれば是非チェックしてみてくださいね。
IT業界の残業に関する疑問と回答まとめ!
では早速、ITエンジニア業界の残業に関して、良く見かける疑問や質問に対しての回答をまとめてみましたのでご参考下さい。
IT業界に残業が多い理由は?
基本的にIT業界の構造としては、一つの仕事を受注する1次受けの会社と、その受けた仕事を更に下請けの2次受け、3次受けの会社へとまわす様な仕組みになっています。
この構造により、一つの仕事に対していくつかの企業が参加する事となる為、ちょっとしたコミュニケーションのエラーが発生すると、開発計画がどんどん狂ってしまい、その結果納期が迫ってきて間に合わなくなってしまいます。
この”納期遅れ”をそれぞれの会社が回避しようと、プログラマやエンジニアに無理な残業を要求する形となってしまうのです。
こういったITエンジニア業界の構造が、残業を多くしてしまっている要因だと考えられています。
他の職種と比べてIT業界は残業が多いの!?
尚、他の職種と比較してみると、ITエンジニア業界がいかに残業の多い職種か?と言うのが分かります。
2013年に転職サイトのdodaが公開したデータによると、”残業の多い職種ランキング”は以下の様になっています。
● 1位 メディア業界(広告)・・・平均残業49.1時間
● 2位 メディア業界(新聞)・・・平均残業40.9時間
● 3位 IT業界・・・平均残業36.5時間
1位と2位のメディア業界に関しては、リアルタイムに様々な出来事が発生し、それに対応する為に時間に迫られると言うのは分かります。
それについでIT業界が3位に来ていて、しかも平均残業時間もメディア業界とほとんど変わらない所を見ると、いかに他の業種よりも残業が多いか?と言うのが分かります。
残業が多い理由での転職はあり?
IT企業の中には、毎日終電で帰って、平日はほとんどプライベートの時間を取れないと言う人も少なくありません。
そんな人からすると「せめて20時までには家に帰りたい・・・転職するしかないかな・・・」と考えてしまいますが、前項で紹介したデータをみても、”IT業界は残業が多いのは当たり前”と言うイメージがついてしまっている為、面接時に退職した理由を聞かれて”残業が多い為”と答えてしまうとそれだけで落とされてしまうかもしれません。
ただ、探せば”残業が少ないIT企業”と言うのも存在しますので、こちらに関しては後述させて頂きます。
残業代が出ない場合の対処は?
求人票等を見ると、ほとんどの企業で”残業代全額支給”と言う風に書かれていますが、実際には労働時間をしっかりと管理せずに、残業代を全額出さないような所もあります。
もし今現在あなたが働いている企業が、「残業している時間をごまかされている・・・」とか「残業代が全額支給されていない・・・」と言う事であれば、その企業はいわゆる”ブラック企業”の可能性があります。
残業が多くなるのはIT業界の構造上仕方ありませんが、残業代が出ない企業でずっと働くと言うのはオススメ出来ないので、その場合は転職を考えた方が良いかもしれません。
ITエンジニア業界の残業なし求人を調査!
ここまでITエンジニア業界の残業について説明させて頂きましたので、ここからは実際に”IT業界の残業なし求人”に関してご紹介させて頂きます。
残業の少ない会社の見分け方は?
残業が多い会社と言うのはブラック企業の可能性がありますが、では残業が少ない会社はどのように見分ければいいのでしょうか?
ITエンジニア業界内で残業が少ない会社を探そうと思うと、以下の条件に当てはまる企業かどうか?をチェックすれば、ある程度は見極める事が出来ます。
● 1次受けの会社かどうか?
● 業績が黒字の傾向にあるか?
● モデル年収、給与が具体的に公表されているか?
● 離職率が低いかどうか?
”上記全てに当てはまらなければならない”と言う訳ではありませんが、上記の条件を満たしているほど”優良企業”と言う風に判断出来ます。
求人票にモデル年収が書かれていなかったり、例えば年収の幅が300〜550万円など広く掲載されている場合は、残業が多い可能性があります。
また離職率や黒字傾向にあるかどうか?などは≪IT企業に強い転職エージェント≫を利用し、コンサルタントなどに聞けばある程度知る事が出来ます。
IT業界に残業なし求人があるか?を実際に調査!
では実際に”残業なし”の求人があるかどうかを”ITエンジニア業界の転職に強い”≪レバテックキャリア≫にて調査しましたので、ご参考頂ければと思います。
探し方としては簡単で、以下の様にこだわり条件の≪残業少なめ≫の所にチェックを入れて検索するだけです。
2015年7月現在の時点では、調査した結果”残業少なめ”の求人は4件のみでした。これを見るとやはりIT業界は残業多いと言う事が分かります。
残業が少ない会社と職種は?
今回”残業少なめ”で検索した結果出てきた会社と職種ですが、以下の様になっていました。
会社名 |
所在地 |
職種 |
---|---|---|
株式会社ウェブクルー |
東京 |
iOS開発エンジニア |
株式会社ウェブクルー |
東京 |
Webディレクター |
株式会社ウェブクルー |
東京 |
マークアップエンジニア |
株式会社DMM.comラボ |
東京 |
社内インフラエンジニア |
ウェブクルーに関しては”ズバット”などでお馴染の比較サイトを運営している上場企業ですし、DMMに関しても大手企業なので、やはり残業が少ない企業は業績も良く、規模も大きめの会社に多いと言う事が分かります。
IT業界での転職と残業なし求人に関して今回は紹介させて頂きましたが、探せば残業が少ない求人もありますし、常に求人情報をチェックする様に心がけておけば、希望する企業の募集に巡り会えるかもしれません。
あまりに慢性的に残業しなければならなかったり、残業代が払われない様な状況であれば、ブラック企業の可能性もあるので、出来るだけ早めに転職活動をされる事をオススメします。